一般社団法人 日本医療情報学会

[4-E-1-02] 仮登録

*馬渕 邦美1 (1. PwCコンサルティング合同会社 パートナー 執行役員)

Web3.0が2022年6月の成長戦略の中に盛り込まれ、国内でのメタバースなどWeb3.0に関する技術開発、サービス提供に関する民間での取り組みも進みつつある。特にメタバースについては、医療分野においても、バーチャルホスピタルや分身ロボットの利用などのように仮想空間において、バーチャル空間における身体機能の拡張を進めるものや、手術の補助や研修への利用等の形でメタバースを現実空間での活動に影響を与えようとするものもある。

特に、IoTの普及によるリアルデータ取得の進展に伴い、仮想空間に現実と同じものつくり、仮想空間上でのシミュレーションを行うことで、高精度の予測モデルが継続的にアップデートできるようになる。医療分野でも目で見て触れる創薬、遠隔医療、医療看護の教育、フィットネス等 安心・安全な社会が作られていくことが期待されている。Web3やメタバースに関しては、越えなければならない課題はあるが、10年後の未来を決めている重要なテクノロジーとなる。

本報告では、こうしたメタバースの状況に関する概説をするとともに、医療分野への応用に関する期待等に関して述べる。