Japan Association for Medical Informatics

[4-G-1-05] 糖尿病患者における癌検査所見を一瞥把握できるデータベース構築

*Tatsuhiko Koga1,3, Yoshio Nakasugi2, Masayoshi Nakao3, Tomokazu Nakao3, Yuuichi Hara1, Hiroshi Hara1 (1. 原土井病院, 2. 山口赤十字病院, 3. 中尾医院)

Diabetes Mellitus, Cancer, databese

【目的】糖尿病患者において癌の発症率があがると報告されている。糖尿病外来において血糖のコントロールだけでなく癌の早期発見も可能とする目的から、糖尿病外来支援ファイルに各画像検査結果と検査日を一覧表示するレイアウトを再構築したので報告する。【方法】糖尿病外来では毎回糖尿病連携手帳へのデータ記載と共に毎回一項目でも教育効果を期待できるアドバイスが必要と考える。総合病院の外来でもクリニックの外来でも備わっている電子カルテに糖尿病だけに特化した機能を追加することは電子カルテの安定を保つ上でも難しいため、ファイルメーカーを用いて電子カルテとは別に支援ファイルを構築し、佐賀県版と全国版の糖尿病連携手帳に貼るレイアウトと共に80余り種類の中から選択し数行のコメントを加えた患者教育のチラシをA4用紙に打ち出してきた。糖尿病診療に必要な情報は一画面に集約するレイアウトを作成し、今回その中央に癌に関連する画像検査の所見と検査日も集めて一瞥できるようにした。【結果】手帳の手書きと同じ労力で主治医側にもデータが残ると共に、手帳項目以外にも追加した採血データの逆時系列表示を実現している。また処方の変更変遷も逆時系列に。特にB,C型肝炎検査陽性者に対しては半年以上経過するとエコーを、また1年経過ではCT検査の追加をアラートさせて血糖値管理に偏りがちな主治医の関心を促すように工夫した。【考案】主治医毎のファイル分けの利点やデータ漏洩防止対策についても発表時に触れたい。