一般社団法人 日本医療情報学会

[4-G-1-06] PRISM成果利用システム「峰」の構築

*樋口 千洋1、黒田 正孝1,4、伊藤 眞里1、長尾 知生子2,1、浜本 隆二5、黒橋 禎夫6、高村 大也7、奥野 恭史8、山西 芳裕9、水口 賢司2,1、夏目 やよい1,3 (1. 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所, 2. 国立大学法人 大阪大学 蛋白質研究所, 3. 国立大学法人 徳島大学 先端酵素学研究所, 4. 田辺三菱製薬 創薬基盤研究所, 5. 国立研究開発法人 国立がん研究センター研究所 医療AI研究開発分野, 6. 国立大学法人 京都大学 大学院情報学研究科・知能情報学専攻, 7. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所, 8. 国立大学法人 京都大学 大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 ビッグデータ医科学分野, 9. 国立大学法人 九州工業大学 大学院情報工学研究院 生命化学情報工学研究系)

AI, IPF, PRISM

医薬基盤・健康・栄養研究所は、官民研究開発投資拡大プログラム(Public/Private R&D Investment Strategic Expansion PrograM:PRISM)の枠組みに基づいた「創薬ターゲット探索プラットフォームの構築」省庁連携研究プロジェクトの成果(収集した医療データや開発した解析プログラム・予測モデル)を開示し、手軽に体験していただく場として今夏公開を開始した。 本事業の対象疾患である特発性肺線維症(IPF)と肺がんにおいて、新規創薬ターゲット(医薬品が作用するタンパク質等の生体内分子)をデータ駆動的に見い出すことを目的として、これまでに医療データや既存知識を収集した。これらのデータから創薬ターゲット探索を行うための新規解析プログラム、医療テキストや学術論文から医学・生物学分野の専門用語を自動抽出する自然言語処理プログラムなどのAIの開発を行ってきた。 峰は特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構が開発してリリースしているGarudaをベースに、各種データやさまざまなAIをGadgetという機構で掲載している。2022年6月の時点では11のAIが収載されており、自由に利用できるようにしているが、順次新たなAIを収載する予定である。 今回、峰の構成と現状、操作方法、将来の構想について報告する。