[4-G-1-06] PRISM成果利用システム「峰」の構築
AI, IPF, PRISM
医薬基盤・健康・栄養研究所は、官民研究開発投資拡大プログラム(Public/Private R&D Investment Strategic Expansion PrograM:PRISM)の枠組みに基づいた「創薬ターゲット探索プラットフォームの構築」省庁連携研究プロジェクトの成果(収集した医療データや開発した解析プログラム・予測モデル)を開示し、手軽に体験していただく場として今夏公開を開始した。 本事業の対象疾患である特発性肺線維症(IPF)と肺がんにおいて、新規創薬ターゲット(医薬品が作用するタンパク質等の生体内分子)をデータ駆動的に見い出すことを目的として、これまでに医療データや既存知識を収集した。これらのデータから創薬ターゲット探索を行うための新規解析プログラム、医療テキストや学術論文から医学・生物学分野の専門用語を自動抽出する自然言語処理プログラムなどのAIの開発を行ってきた。 峰は特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構が開発してリリースしているGarudaをベースに、各種データやさまざまなAIをGadgetという機構で掲載している。2022年6月の時点では11のAIが収載されており、自由に利用できるようにしているが、順次新たなAIを収載する予定である。 今回、峰の構成と現状、操作方法、将来の構想について報告する。