Japan Association for Medical Informatics

[4-I-1-05] GS1標準バーコードを使用した当院の血管内治療及び外科的手術における非償還を含めた医療材料のコスト視覚化ツールの開発

*Yutaka Tamura1 (1. 社会医療法人医翔会 札幌白石記念病院)

sapporo, shiroishi, memorial

【目的】当院各科の血管内治療及び外科的手術で使用されている医療材料のコスト管理を見直すにあたり、2020年8月よりプロジェクトがスタートした。同時に医事システムとの連携による「コスト視覚化ツール」を開発し、コスト削減効果を簡易的に可視化することが可能となった。しかし、非保険償還の医療材料のコストを反映していないため、それを含めた「コスト視覚化ツール」が必要であると考え、開発を行った。【方法】当院のスタッフによりバーコードリーダーでSPD管理システムに登録されたデータをCSVファイルでエクスポートし、当院で普及しているFileMakerで取得を行った。医療材料ごとに保険償還額、納入価格、旧納入価格等を取得し、分析を行った。【結果】保険償還の医療材料のみでは、全体の収益率は、35%前後であったが、非保険償還を含めたものは25%前後という結果になった。【結論】プロジェクトの一環としてスタートしたツール開発は、第2段階に入り更なる「可視化」が可能となった。これまでは医療材料に係るコストと「手術」の保険償還のデータは別々に存在し、比較検討するツールがなかったため、有意義でコスト意識を高める一助になったと考える。