一般社団法人 日本医療情報学会

[4-P-1-05] 未就学児家庭での入浴の現状と意識の関連

*渡邊 智1、小番 美鈴1、奥川 洋司1、松本 圭史1、綱川 光男1、園田 巌2、井戸 ゆかり2、早坂 信哉2 (1.株式会社バスクリン、2.東京都市大学 人間科学部)

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【背景・目的】日本人にとって身近である入浴は、清浄にする、温める、リラックスする等の効果が期待され、自律神経への有効性も報告されている。一方、入浴は未就学児家庭においては、家族のコミュニケーションと同様に、しつけ、教育など子育てに有用であると考えられるが、明らかでない部分も多い。我々は、未就学児家庭での入浴の実態と、子育てとの関連を明らかにする事を目的に調査、解析を行った。【方法】調査期間は2021年1月で、web調査での自記式横断研究を行った。調査対象は、全国の0-5歳の子を持ち、調査参加に同意した429名を対象とした。東京都市大学研究倫理委員会承認後に実施した。調査項目は、入浴関連の習慣、嗜好、意識、入浴剤使用等で、解析方法は、浴槽入浴頻度(週4回以上、週3回以下)、入浴剤使用(有無)で2値化し、しっかり入浴する事で感じる事、入浴中に行っている事(子供、親子)に関する意識との関連について、χ二乗検定を行った。量的変数はマンホイットニーU検定を用い、解析はSPSSver.25で実施した。【結果】浴槽浴時間は、浴槽入浴高頻度で長く、また入浴剤使用で有意(p<0.01)に長い事がわかった。しっかり入浴する事で変わった事については、浴槽入浴高頻度、入浴剤使用により、寝つきがよくなる、健康になる、機嫌がよくなる意識が、有意(p<0.05)に増えていた。入浴中に行っている事については、浴槽入浴高頻度、入浴剤使用による学習、日常生活の会話等の意識が有意(p<0.05)に増えていた。【結論】未就学児家庭において、浴槽入浴頻度、入浴剤使用により浴槽浴、入浴時の行動、意識について検証した。浴槽浴頻度、入浴剤使用は、浴槽浴時間を長めにする事に影響していた。浴槽浴は、未就学児家庭で、寝つき、健康、親子のコミュニケーションに有用で、入浴剤も有用であると考えられた。