Japan Association for Medical Informatics

[LS1-01] AI を利用した医療安全向上のアプローチ

*西川 彰則1 (1. 和歌山県立医科大学附属病院医療情報部)

 医療安全向上は、医療機関において喫緊の課題である。読影レポートの見落とし防止などの電子カルテを用いたアプローチがなされているが、ベッドサイドでの医療行為時のインシデント・アクシデント防止の有効な手立ては限られている。本報告では、スマートグラスを通じて医療者が視認する医療行為をAI が認識し、医療行為に適した注意喚起アラートをタイムリーにスマートグラス画面に表示するシステムを、和歌山大学システム工学部と共同開発しているので紹介する。また高齢患者の増加に比例し、在宅患者の見守りが重要な課題となっており、患者映像やミリ波センサーの情報をAI で解析して、転倒などの危険行動を検出するシステムも開発・構築しているので合わせて紹介する。