一般社団法人 日本医療情報学会

[LS15-01] 看護師の“気づき”をサポートするICT とセンシング技術の活用
~点滴滴下アラートシステムによる適正な輸液投与~

*村岡 修子1 (1. NTT東日本関東病院 看護部 副部長)

 臨床現場でのICTとセンシング技術の活用は、今後も一層促進されることでしょう。特に、看護師の“気づき”をサポートする技術は、業務の効率化のみならず、医療の質向上に貢献すると考えます。看護師は複数の患者を受持ち、優先順位を考えながらケアを提供しています。優先順位は、転倒転落や点滴の急速投与なども予測され決定されますが、これら予測された有害事象に対して、十分に対応できているとは言い難い現状にあります。
 そこで、NTT東日本関東病院では、点滴滴下アラートシステムを構築しました。このシステムは、滴下速度の大幅な遅延と急速投与の2点を感知し、ナースコールへ発報することで、看護師の“気づき”をサポートします。本セミナーでは、点滴滴下アラートシステムと、その他の技術の活用事例について、「臨床現場にどのような技術を取り入れるべきか」という視点を加え、話題を提供いたします。