一般社団法人 日本医療情報学会

[LS18-01] 地域医療連携の取り組みと、地域共同利用型PACSの紹介

*藤川 敏行1 (1. 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 情報システム部)

 当院は岡山県西部にて中核病院の役割を担っており、病床数1,172、職員数は約3,700名(うち医師559名在籍)の地域医療支援病院である。
 厳しい医療財政環境の中で、周辺の多くの医療機関と協力しながら、救急医療体制の更なる充実、病院連携のIT化や病院情報の共有化など、地域統合型医療体制のためのプラットフォームづくりを推進している。
 その取り組みの一つとして、連携先施設と画像データを相互に有効活用することを目的に、VNAを基盤とした地域共同利用型PACSを運用している。各連携施設では異なるベンダーのPACSを使用しているが、県内データセンターに構築したVNAにデータを集約し、施設毎に異なる患者IDの名寄せを行い、連携施設から相互に画像データを活用できるようにしている。
 当講演では当院の地域医療連携の取り組みと、地域共同利用型PACSの有用性と運用について紹介する。