Japan Association for Medical Informatics

[LS6-02] 長崎県における遠隔医療 / CITA既読管理による医療安全対策

*松本 武浩1 (1. 長崎大学病院 医療情報部 部長)

1)CITAを利用した画像レポート未読「0」への取組み(CITA Clinical Finder)
 画像レポートの未読によるがんの悪化等の問題に対し、政府や対策を求め、多くの医療機関が電子カルテの改造等で対応しているが、多くが対応に苦慮しており、未読「0」達成の報告は乏しい。長崎大学病院では、CITAを機能強化後導入し、想定される全未読パターンに対応し、レポート発生後ほぼ60日以内の未読「0」を達成した。その概要について紹介する。
2)長崎県「あじさいネット」における離島救急画像診断システムの県全域展(SYNAPSE)
 長崎県では、1990年より離島の医療機関に対する遠隔画像診断支援を行っているが、2012年には、SYNAPSEを導入し、あじさいネットのVPN上で事業を継続し、2020年の更新では、SYNAPSE ZEROの導入により、iPadを使った迅速かつ、場所を問わない画像支援を実現している。今年度、本システム利用を、離島以外の地域に広げ、長崎県全域での救急画像診断支援システムに発展させた。本事業について紹介する。