Japan Association for Medical Informatics

[SS2-01] 働き方改革・医療DXのためのICT基盤を考える

*山下 芳範1 (1. 福井大学医学部附属病院 医療情報部 副部長/准教授)

 医療現場でのICT活用による働き方改革や医療DXとしての変革が求められている。
 福井大学では、仮想化やIoTの活用の取り組みを開始して15年となる。
 医療情報システムの仮想化の取り組みにより利用環境が変化したことから、医療機器の連携やIoTの活用による情報連携も拡大してきた。このため、医療情報システムだけでなく、ネットワークなども含めた対応を行っている。これまでの取り組みから、実際の医療現場でのICTの活用方法や活用によるDXとしての変革の効果についても紹介する。
 さらに、これらのICT環境だけでなく、医療機器などの連携について、継続的な利用を考えた標準化による連携も行ってきた。今後はIoTの活用も広がることから、病院内での運用環境特に総務省からの電波管理のガイドも含めて紹介する。
 また、情報セキュリティの強化が求められているが、働き方改革の一環としてのリモートワークへの拡大や令和9年からの認証強化に向けての本院でのこれらの対応方法についても紹介する。