一般社団法人 日本医療情報学会

[2-A-2-03] 医療現場での生成系AI活用に向けて、取り組みと今後の期待

*藤岡 裕一郎1、野田 悠介2、柴田 敦史2、流郷 雅仁1 (1. 富士通Japan株式会社、2. 富士通株式会社)

ChatGPT, Generative artificial intelligence, Work style reform, Medical front

OpenAI社が発表したChatGPTは、自然な文章を生成できるだけでなく、高度な自然言語処理を行えることから注目を集めている。医療業界においても活用が期待されており、「医療DX令和ビジョン2030」において政府は効果的かつ効率的で質の高い医療提供の実現を提言している。医療DXを通じた医療従事者の働き方改革は待ったなしとなっており、社会課題の解決に向けて生成系AIが活用可能な医療現場での業務検討を開始した。具体的には、電子カルテシステムと生成系AIを組み合わせた「医療従事者向けの業務支援サービス」を医療現場へ提案し、現場でのPoC/効率化・業務改善を評価しながら、継続的に課題解決に取り組んでいる。今後も医療現場の変化に応じて生成系AIを活用できるシーンは拡大していくと思われる。政府の掲げる質の高い医療提供実現で、誰もが安心・安全な医療を受けられる未来を期待しつつ、医療機関に生成系AIをいかに活用いただけるか、ベンダーの立場から考察する。