Japan Association for Medical Informatics

[2-A-3-02] データモデル標準規格OMOP と国内における活用の課題と展望

*青柳 吉博1 (1. 国立がん研究センター東病院 医療情報部)

 OMOP とは、Observational Medical Outcomes Partnership の略で、アメリカで始まった、観察研究の方法論やデータ基盤の開発を目的としたプロジェクトです。OMOP では、様々なデータソースから得られた医療データを共通のデータモデルに変換し、標準化された分析ツールを用いて、医薬品や医療技術の安全性や有効性を評価することができるようになりました。OMOP の成果は、OHDSI(Observational Health Data Sciences and Informatics)という国際的なコミュニティに引き継がれ、現在もさらなる発展を続けています。本邦においても最近注目されており、様々な活動が行われています。本発表ではOHDSI やOMOP の紹介とともに、国立がん研究センター東病院での活動について報告します。また、OMOP を利用する際の課題についても考察します。