一般社団法人 日本医療情報学会

[2-A-3-03] データモデル標準規格OMOP と国内における活用の課題と展望

*木村 映善1 (1. 愛媛大学医学部医療情報学講座)

 RWD 研究を効果的に行うには、それらに加えて分析データベースの標準化や用語の統制が必要である。かつて、米国FDA が主導して医薬品の安全性や有効性を検証するために、様々なRWDを統合すべく共通のデータモデル(CDM)としてOMOPを開発した。その後OHDSIとして独立し、世界各国のRWD を統合するためにCDM の策定と統制用語集を開発した国際的なコミュニティとして発展している。このOHDSI にわが国からも参画することが望ましいが、わが国の医療情報を国際的な統制用語集やデータベース構造にあわせることが必要である。愛媛大学はYuimedi 社と共同研究下にOHDSI を含めた国際的なRWD 研究のフレームワークをわが国に導入できるように模索している。本セミナーではOHDSI の意義とその参画に向けて何が必要なのかを解説する。