[2-A-5-01] 大学病院を取り巻く諸課題について
大学病院は、教育・研究・診療を主たる役割としているが、文部科学省が令和4(2022)年度に実施した調査によれば、大学病院に勤務する医師は、教育・研究・診療のうち、診療に従事する時間が最も長く、教育・研究に従事する時間は減少傾向にあり、特に若手医師の研究時間が著しく短い状況が明らかとなっている。さらに、令和6(2024)年度より医師の時間外・休日労働時間の上限規制が開始され、大学病院の担うべき教育・研究・診療に多大な影響を与えることが懸念されるところである。
以上のようなことを踏まえ、地域医療提供体制を確保しつつ、我が国の医学・医療の発展を支える大学病院の医学研究・教育を充実・強化するため、文部科学省では、本年5月に「今後の医学教育の在り方に関する検討会」を新たに設置し、5回にわたる議論を経て、同年9月に中間取りまとめを行った。
本講演では、こうした大学病院を取り巻く諸課題について、最新の動向を紹介する。
以上のようなことを踏まえ、地域医療提供体制を確保しつつ、我が国の医学・医療の発展を支える大学病院の医学研究・教育を充実・強化するため、文部科学省では、本年5月に「今後の医学教育の在り方に関する検討会」を新たに設置し、5回にわたる議論を経て、同年9月に中間取りまとめを行った。
本講演では、こうした大学病院を取り巻く諸課題について、最新の動向を紹介する。