一般社団法人 日本医療情報学会

[2-B-1-03] 介護・医療の「ケア」天気予報の実現に向けて

*井上 創造1 (1. 九州工業大学)

本発表では、JST未来社会創造事業で取り組んでいる介護・医療におけるケアの将来予報をする研究を紹介する。
被介護者・患者にとって、体調悪化、フレイル、褥瘡、看取りが予測できれば、本人のQoLに資することができる。また、サービス提供者にとっても、排泄、ナースコール、事故、徘徊、不穏行動、利用者やスタッフの気分が予測できれば、業務効率化につながる。
これら短期から長期にわたる予報のニーズに対して、介護施設における介護記録ビッグデータとセンサを組み合わせて機械学習し予報を試みてきた。
これらについて、最近の取り組みである、公共エリアにおけるカメラからの複数人同時での行動予測や、生成AIとの協調による能動データ取得などの先進の取り組みも紹介する。
また、今後の計画として、医療施設や介護施設のみではなく、訪問・在宅といった、地域において丸ごとケア予報を実現するための構想について述べる。