[2-B-3-04] 安全な医療情報の二次利用基盤とセキュリティ機能
Electronic Medical Records, Standardization, Secondary Use, Privacy Protection
医療AIへの取り組みが盛んに行われるようになり、疾患別リポジトリをはじめとする大規模な診療情報データベースが構築されるなど、医療機関の外部と情報を共有・収集し解析する多施設間の研究利用が盛んに行われている。また、次世代医療基盤法にみられるように、集積された診療情報の研究開発や公益目的への二次利用は今後さらに促進されることが期待される。一方で、個人情報保護法や医学系研究に関する倫理指針に見られるプライバシー保護や患者同意の管理への対応は必須の課題でもある。
医療情報の安全な二次利用基盤を想定した、JST CREST「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」研究プロジェクトでは大規模データの二次利用とプライバシー保護への課題に対し、クラウド上に電送・保管される診療情報の安全管理、分析・二次利用に対するプライバシーリスク評価を中心にその要素技術とシステムイメージについて検討を重ね、
・分散環境下における安全な診療情報収集機能
・抽出データのプライバシーリスク評価機能
・同意情報の電子化と情報連携機能
・二次利用監査に対するトレーサビリティ機能
などの機能開発を行ったが、これらの機能を統合し、研究における二次利用を目的とした安全な診療情報利活用基盤の開発を行ってきている。
本発表では、国立がん研究センター中央病院で実施中のいくつかのプロジェクトや次世代医療基盤法の認定事業者システムなどを例にあげ、セキュリティ要素技術の活用場面と機能検討、今後の展望について報告する。
医療情報の安全な二次利用基盤を想定した、JST CREST「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」研究プロジェクトでは大規模データの二次利用とプライバシー保護への課題に対し、クラウド上に電送・保管される診療情報の安全管理、分析・二次利用に対するプライバシーリスク評価を中心にその要素技術とシステムイメージについて検討を重ね、
・分散環境下における安全な診療情報収集機能
・抽出データのプライバシーリスク評価機能
・同意情報の電子化と情報連携機能
・二次利用監査に対するトレーサビリティ機能
などの機能開発を行ったが、これらの機能を統合し、研究における二次利用を目的とした安全な診療情報利活用基盤の開発を行ってきている。
本発表では、国立がん研究センター中央病院で実施中のいくつかのプロジェクトや次世代医療基盤法の認定事業者システムなどを例にあげ、セキュリティ要素技術の活用場面と機能検討、今後の展望について報告する。