一般社団法人 日本医療情報学会

[2-C-2] 藤田医科大学におけるデータ2次利用連携基盤について

*山田 英雄1 (1. 学校法人藤田学園 デジタル戦略部)

 2022年10月に藤田医科大学では、臨床研究・医療サービスに貢献するため、医療情報の利活用に関する安全・安心なアーキテクチャの設計を行うことを目的にHDAC(Health Data ArchitectureCenter)を設立いたしました。
 HDAC では、医療情報の標準化のためのデータモデリングを実施し、医療情報の利活用が実施可能な基盤の整備に関する研究開発を行い、サービス設計として、EHR、PHR、そして臨床教育・研究に関するサービスのモデリングおよび現存するサービスとの安全・安心な連携機能の研究・開発を実施しています。
 さらに、リアルワールドデータを活用し、医療における治療効果や副作⽤などに関する研究の推進を支援し、過去に得られたデータをもとに治療⽅針の決定や新薬の開発・評価をすることが可能となり、患者の臨床経過や副作⽤などに関するデータも収集できることから、医療におけるリスクマネジメントや患者のQOL(Quality of Life)向上に寄与することが期待できます。
 本報告では、HDAC で開発されたデータ2次利用連携基盤についてご説明いたします。