Japan Association for Medical Informatics

[2-D-1-01] 電子処方箋を始めとした医療DXや今後の医療情報連携について

*Yuichi Takahashi1 (1. Pharmaceutical Safety Bureau)

「デジタル化」「DX」の波は様々な領域で発生しており、不可逆的に進行していくものと考えられる。 この流れは医療においても同様であり、現在、情報共有等の基盤となるオンライン資格確認等システムの各施設への導入が概ね進展したところである。加え、令和5年1月には社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険中央会を実施機関とする電子処方箋の運用も開始したところであるが、まだ普及の最中にある。また、オンライン資格確認等システムの導入、電子処方箋の導入のみならず、更なる医療DXを進めていくべく、令和5年6月に「医療DXの推進に関する工程表」を決定し、各取り組みが進められているところである。本工程表の中では、医療機関における電子カルテ情報の共有を掲げているが、この他、薬局側から医療機関側に提供される服薬状況等の情報についても検討を行うこととしており、情報共有の仕組みとしてはまだ改善の余地がある。 当日は、政府が進める医療DXの現状や今後の動き等について紹介すると共に、現状の課題や医療現場への期待等について議論することとしたい。