一般社団法人 日本医療情報学会

[2-D-2-01] スマートベッドシステムTM 導入による看護業務の効率化と今後の展望

*疋田 智子1 (1. 京都大学医学部附属病院 看護部)

 当院では2016年5月にバイタルデータターミナル(VDT:Vital data terminal)が一般病棟のベッドの頭元の壁に設置され、送信機能付き測定器(体温計、血圧計、パルスオキシメーター、血糖測定器)をVDT にかざすことで、バイタルサインを電子カルテに登録可能となった。これにより、看護業務の効率化が一定程度達成されたが、同時に課題についても明らかとなった。2023年1月にVDT からスマートベッドシステムへの更新が行われ、VDT 時代の課題への対応、さらなる業務の効率化をめざした機能を導入し運用している。また、スマートベッドシステムは送信機能付き測定器と連携するだけでなく、離床キャッチ付きベッドや、体動センサとの連携が可能であり、今後これらの機器と連携することで、看護業務の軽減、ならびに効率化がはかれる可能性がある。今回、スマートベッドシステム導入後の具体的な運用と効率化、ならびに今後の展望について発表する。