Japan Association for Medical Informatics

[2-D-3-02] 医療情報システム更新でのインクジェットプリンターへの変更に伴う結果

*Toshiaki Matsunaga1, Daiki Komori1, Takuya Fujiwara1, Yoshinori Kimura1, Ryo Suemura1, Hiroaki Yano1, Ryutaro Mori2, Daisuke Yabe2 (1. 東海国立大学機構 機構事務局岐阜大学病院事務部 医事課 医療情報係, 2. 東海国立大学機構 岐阜大学医学部附属病院 医療情報部)

Inkjet Printer, Medical Information System, Laser Printer, Cost, Operation

【背景と目的】
2022年年末より第4期医療情報システムが稼働した。その際、電子カルテ用プリンターをレーザー式からインクジェット式に切り替えた。本稿では、インクジェットプリンターに切り替えた結果について報告する。インクジェット式に切り替えたことによる効果をコスト面及び運用面から、評価及び考察する。
【方法】
コスト面では、プリンター本体の初期導入コスト、印刷のランニングコスト、電気代のコストについてコスト比較を行った。
運用面では、聞き取り調査と印刷速度調査を行った。
【結果】
プリンターはA4モノクロプリンター550台、A4モノクロ複合機50台、A3カラープリンター100台を調達した。旧システムの調達時より150台も台数は増えているが調達費用は4割程度の金額で調達できた。
調達前に調査した6か月間の印刷枚数を元にカタログスペックで7年分の印刷コストを計算した。約6900万円を削減できる計算となった。
消費電力は約4分の1となった。
現場対応の折に利用者23名に対して、聞き取り調査を行った。
インクジェット式に切り替わったことへの評価について、良くなった6名、変わらない7名、悪くなった0名、気にしていない10名と悪い評価はなかった。印字が読めない等の業務に影響の声が上がらなかった。
印刷速度は約4分の1となった。
【考察とまとめ】
変更によりプリンター本体の初期導入コスト、印刷のランニングコスト、電気代のコストを削減できた。業務には影響が出ておらずレーザー式でなくとも問題ないことが確認できた。
インクジェット式のデメリットに複数枚印刷時に向きが逆になってしまう特性がある。印刷オプション等の設定が漏れないよう注意が必要となる。
今後予定している全体アンケートでも引き続き調査を行いよりよい環境を構築していく。