一般社団法人 日本医療情報学会

[2-E-1-03] 地域連携ネットワークにおけるDXとは ~HumanBridgeサービス提供の視点から~

*田中 良樹1、角本 鉄平1、坂本 篤史1 (1. 富士通Japan株式会社)

HumanBridge, Regional Healthcare Network, Digital Transformation

2010年ごろから地域医療再生基金などの後押しもあり、全国に多くの地域医療連携ネットワークが構築された。 弊社が提供するHumanBridgeにおいても500以上の情報提供病院、10,000以上の情報参照施設がHumanBridgeのサービスをご利用いただいている。 現状を分析すると、5年をシステムのリプレースサイクルとするのであれば3期目となっている地域も多く、リプレース費用の捻出といった大きな課題を抱えながら、うまく運用できている地域とそうでない地域の二極化が進んでいるように思われる。 本稿では、各地域医療連携ネットワークの利用状況を「地域医療ネットワーク研究会」の情報を交えながら分析し、うまく活用している地域の傾向などを示すとともに、現在全国の自治体で取り組みが進んでいるデジタル田園都市国家構想の事業において地域医療ネットワークが活用されている取り組みなど地域医療連携ネットワークをDXに活用している事例について示す。 また医療DX令和ビジョン2030で示され、検討が進んでいる全国医療情報プラットフォームと各地域の地域医療ネットワークの在り方について考察し、今後の医療DXについて提言したい。