[2-E-4-03] 医療DXとヘルスケア・医療情報通信技術
IEICE, JAMI, medical DX, AAL
電子情報通信学会 ヘルスケア・医療情報通信技術研究専門委員会(以下MICT研専)は2006年にその前身となる時限研究専門委員会の医療ICT時限研究専門委員会が開設され,国内外でICTを中軸とする医工融合分野の研究開発や,医療ICT分野のグローバルビジネスの創生に必要な標準化等に多大な貢献を果たしてきた.特に医療ICTという新たな学際領域を創生し,その下で医療に求められるデペンダブルICTのための要素技術や同分野の専門家の人材育成に中心的な役割を果たし、国際標準化や国際会議を通じて,国内外の学界,産業界,政府・行政機関に、医療ICTが広く認知されるに至った. その後,更なる発展を目指して2014年に電子情報通信学会通信ソサイエティの第一種研究専門委員会が設立され,現在に至っている.現在は時限研究専門委員会で培った研究開発,人材育成,標準化等の成果を生かして更なる発展的活動を推進するとともに,Society 5.0における最重要課題の1つに位置づけられている高齢者対策に資するサービスニーズの掘り起こしにも貢献できる研究開発,国際標準化等の活動に寄与することを目指している. MICT研専では,本学会の異なるソサエティにおける関連する研専と研究会を共催・併催するなどによる連携,および本学会以外の関連学会とのリエゾンを務め、ICT分野の研究者・技術者と医療従事者の本学への参画を促し,医学と工学に精通した人材の育成を目指してきた. 今般,日本医療情報学会(以下JAMI)との連携を深め,今後の医療DXに関わる新たな研究領域をこれからの共創領域として強化していくことが必要と考えられる.ここでは,これまでのMICT研専の活動を紹介すると共に,JAMIとの連携強化の必要性について述べる.