一般社団法人 日本医療情報学会

[2-E-4] ヘルスケア・医療情報通信技術の現状と近未来

*花田 英輔1 (1. 佐賀大学)

電子情報通信学会「ヘルスケア・医療情報通信技術研究会」(略称MICT研)は、2006年に第二種研究会(時限付き研究会)として設立され、2015年からは第一種研究会(常設研究会)として活動している。当研究会は、国内外で情報通信技術(ICT)を中軸とする医工融合分野の研究開発や、情報通信研究機構(NICT)が主催する医療ICT産学官連携コンソーシアムによる無線ボディエリアネットワーク(BAN)の国際標準化に代表されるように、医療ICT分野のグローバルビジネスの創生に必要な標準化や、BANの物理層技術のコアである超広帯域(UWB)無線に関する電波法の技術基準などの法制化に、多大な貢献を果たしてきた。特に、医療ICTという新たな学際領域を創生し、研究発表の場、あるいは議論の場を提供している。 当研究会は、年に5回の研究会と、学会の大会等において発表の場を設け、医療現場、研究機関、企業が一堂に会して議論する場を提供している。また、技術的に関連する電子情報通信学会の他の研究会との共催、合同開催を通して、新しい技術の紹介にも積極的に取り組んでいる。 今後、ヘルスケア分野におけるICTはますます重要となり、医療の必須基盤と言える。本セッションでは、当研究会の活動を紹介すると共に、医療現場に活かすための事例を紹介する。さらに、ヘルスケア・医療分野におけるICTとその応用例に関する近未来像を示す。本セッションを通して、日本医療情報学会の会員が行っているICTにかかる研究を当研究会においても発表していただけるよう、お誘いするものである。