複数医療機関における頻出医療指示パターンを比較し、医療機関間の医療指示パターンの共通点や相違点を明らかにすることで、自医療機関の特徴を確認し、他医療機関の治療パターンを参照した医療行為の改善等に繋げることが期待される。しかし、比較対象の医療機関数が多くなると共通部分が減り、医療機関の特徴を正確に把握することが難しくなる。そこで、パターンの共通部分を基にした頻出医療指示パターン間の距離を定義し、クラスタリングによって対象となる医療機関群をいくつかクラスタに分類し、そのクラスタ内で比較を行うことで特徴を把握しやすくする手法を提案する。認定事業者であるライフデータイニシアティブ社から提供された20医療機関のデータに適用し、医療機関間の頻出医療指示パターンの共通点・差異点を示した結果を報告する。