近年、国内外の医療機関を標的としたサイバー攻撃による被害が増加しております。攻撃は主にランサムウェアなどによるものであり、万が一感染してしまうと電子カルテやPACSなど医療機関にとって非常に重要な情報が暗号化され閲覧できない状態となり、診療業務に多大な影響を及ぼすと共に、個人情報を含む医療データの外部流出にも繋がりかねません。
　また近年のサイバー攻撃では、企業・組織・医療機関などの業態や組織規模の大小などに限らず攻撃被害が拡大しており、無差別攻撃の様相を呈しております。そのため各組織におかれましてはサイバー攻撃対策が喫緊の課題となっております。
　本講演では、フィッシング詐欺など日常でも注意が必要なものから、標的型攻撃など主に業務上で注意が必要な驚異と、医療機関でのサイバーセキュリティ対策を紹介いたします。その中で「気をつけるべきポイント」について勘所を押さえていただければ幸いです。