一般社団法人 日本医療情報学会

[2-H-2-01] VNA+OCDB によるマルチベンダービューワ接続の仕組みと有用性

*板谷 英樹1 (1. 倉敷中央病院 放射線技術部 画像情報管理室)

 当院では、2018年より、用途が異なる3社の画像ビューワをVNA に接続した運用を行っている。以前は院内で複数のPACS を用意することで、複数のビューワを使えるようにしていたが、2012年にPACS 統合化を行い、アーカイブ部分をVNA 化した。
 その後、2018年に、京都大学医学部附属病院とGE ヘルスケアが2016年に開発(当時プロトタイプ)した公開DB(OCDB)を採用し、現在3社のビューワをVNA に接続し、マルチベンダービューワの運用を行っている。当院の場合、放射線科用ビューワ以外に、地域連携用、核医学用、整形用といった異なる用途の各ビューワから、VNA 内のデータにアクセスできるようにしている。現時点、各ビューワでの画像参照速度は問題無く、通常の業務で運用できている。また、統合管理による日々の運用や、新しいビューワ増設時にも有用性があると考える。
 当講演では、当院の事例を使い、画像情報管理を担当する視点で、OCDB の仕組みと有用性を報告する。