Japan Association for Medical Informatics

[2-H-2-02] 当院における、オープンアーキテクチャによる、マルチベンダー画像システム(VNA)の取り組み

*藤本 晃司1 (1. 京都大学医学研究科高度医用画像学講座)

 オープンアーキテクチャは、一つの情報リソースを複数のシステムで共有することを可能にするアプローチである。京大病院の現病院情報システム(KING7)では、KING6で取り組んだ推計1PBのDICOM 画像データを保管するオープンアーキテクチャのVNA+ 公開DB(OCDB)アップデートを実施し、5ベンダー12ビュワのVNA 接続という大規模なチャレンジを行い、2022年初頭から運用を開始した。
 複数のPACS ベンダー間の接続では、標準的な手法を使用していても、細かなチューニングが必要になるケースもあり、運用面など今後の課題や展望も見えてきている。一方で、OCDBにより、3D 解析、術中参照、AI 参照、読影等、複数ベンダーのビューワから、あたかも自社サーバーのように検索し、高速にデータを参照できる環境が更に整い、一元管理による重複保存の削減もできている。当セミナーでは、読影業務を行う視点で、構築に携わった気付き、オープンアーキテクチャの有用性と今後の展望や課題を報告する。
 また、当システム実現にご協力を頂いたベンダー各社を紹介させて頂くと共に、一部ベンダーからは、実際に構築に携わった担当者からも、気付きや標準化に関して報告して頂く。
協力(五十音順)
 PSP 株式会社
 富士フイルムメディカル株式会社