Japan Association for Medical Informatics

[2-H-4-02] 当院における診療データ構造化に向けた取組みの実際

*向井 まさみ1 (1. 国立がん研究センター中央病院 医療情報部)

 当院は悪性腫瘍治療の専門病院(578床、外来患者数約1,500人/ 日、手術件数5,550件/ 年、化学療法200件/ 日)です。病院情報システムの更新に際し、診療データの利活用環境構築のために電子カルテおよび部門システムで分散管理されている診療データを収集・管理する統合データベースを導入いたしました。一方、収集したデータを業務改善や研究のために集計や解析を行うためには対象となるデータが構造化されていることが望まれます。そこで当院では、臨床上の記事事項として格納が可能でありつつ、データとしても利用できるようにテンプレート入力機能の活用を開始いたしました。この構造化済みデータも統合データベースに格納することで症例横断的かつシステム横断的なデータ利活用環境を実現しております。
 本セミナーでは、統合データベースの機能構成および稼働から2年経過した時点でのデータ収集状況や収集データの利用のユースケースの実例を共有させていただきます。