一般社団法人 日本医療情報学会

[2-H-5-03] 北欧諸国のデジタルヘルス戦略とEHDSの関係に関する調査報告

*黒田 知宏1、小林 慎治2 (1. 京都大学, 2. 国立保健医療科学院)

EHDS, Digital Health Strategy, Trust and Service

欧州委員会は、2022年にEHDS(European Health Data Space)を各国に提案し、2024年10月までに立法手続きを完了することを目指して調整を続けている。一方、世界で最もデジタルヘルスが進んでいると言われている北欧諸国は2019年に合意・発表したVision 2030に基づいて着々とデジタルヘルス施策をすすめるなど、さらに動きを加速している。本研究では、北欧五ヶ国とエストニアの政府関係者から自国のデジタルヘルス戦略とEHDSとの関係についてヒアリングを行った。ヒアリングの結果から、多少の温度差はあるもののトラストとサービス(目標設定)の点で共通した課題を見出していることが明らかになった。