[3-A-4-04] 安全・安心なネットワーク環境やクラウド基盤に支えられたAIサービスの利活用による医療・ヘルスケアのデジタルトランスフォーメーション
医療機関には、電子カルテ、医事会計、PACSなどの他に新たに画像診断支援を中心としたSaMDなど様々なサービスがあるが、現状はオンプレミスで利用しているケースが殆どである。その上、AIを活用しているサービスは、さらに少ないのが現状である。今後、医療従事者の働き方改革や2025年問題への対応が急務となる医療機関や介護施設では、AIサービスの積極的な利用や院外と院内のシステム連携の機会が増加し、データ連携が必要不可欠となる。これらのAIサービスを支えるためには、安全・安心なネットワーク環境やクラウドプラットフォームがインフラとして重要となる。セキュリティ面では、従来のファイアウォールを中心としたネットワーク内外の境界を守る「境界防御型セキュリティ」だけでは不十分であり、ネットワーク内外を問わず常に信頼を維持する「ゼロトラストセキュリティ」を適用し、常にサイバー攻撃の脅威と隣り合わせであることを前提としたセキュリティ対策が必須となる。さらに、サイバー攻撃の常態化・激化により、システム停止の影響を最小限に抑え、事業継続性を担保するためには「サイバーレジリエンス」が必要となる。
医療AIプラットフォーム技術研究組合は、医療機関だけではなく、様々なステークホールダーがAIサービスを利用しやすくするために必要なプラットフォームの研究開発やロビー活動を15の組合員と進めている非営利共益法人である。セキュリティに関しては、データの秘密分散技術、多要素認証によるAIサービスの利用実証だけではなく、厚労科研『クラウド環境を利用したAIサービス提供における安心安全なネットワーク環境の整備のための研究』に研究分担者として参画している。 本発表では、医療AIプラットフォームを活用したAIサービス普及に必要なセキュリティや厚労科研にて取り組んでいる内容を中心に述べる。
医療AIプラットフォーム技術研究組合は、医療機関だけではなく、様々なステークホールダーがAIサービスを利用しやすくするために必要なプラットフォームの研究開発やロビー活動を15の組合員と進めている非営利共益法人である。セキュリティに関しては、データの秘密分散技術、多要素認証によるAIサービスの利用実証だけではなく、厚労科研『クラウド環境を利用したAIサービス提供における安心安全なネットワーク環境の整備のための研究』に研究分担者として参画している。 本発表では、医療AIプラットフォームを活用したAIサービス普及に必要なセキュリティや厚労科研にて取り組んでいる内容を中心に述べる。