一般社団法人 日本医療情報学会

[3-C-1] 医学医療におけるAI応用

*今井 健1、古崎 晃司2、岡田 随象3,4,5、河原 大輔6、鄭 育昌7、津本 周作8 (1. 東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター、2. 大阪電気通信大学、3. 東京大学大学院医学系研究科遺伝情報学、4. 大阪大学大学院医学系研究科遺伝統計学、5. 理化学研究所生命医科学研究センターシステム遺伝学チーム、6. 早稲田大学理工学術院基幹理工学部、7. 富士通株式会社 AIトラスト研究センター、8. 島根大学医学部医学科医療情報学)

現在、医学医療における人工知能(AI)関連技術の応用研究が様々な分野で進められつつある。この領域は対象と技術が多様化しており昨今では技術革新のスピードも早く、これらを俯瞰し最新の研究動向を把握する機会は本学会にとって貴重である。また医療情報学会の視点のみならず人工知能学会からの視点も踏まえて研究動向を理解することは、両学会の一層の対話を促進し研究全体を加速していくためにも重要である。
このような観点から、本共同企画は、日本医療情報学会「医用人工知能研究会」が人工知能学会「医用人工知能研究会(SIG-AIMED)」と連携しながら行っている合同研究会活動の一環とし、日本医療情報学会と人工知能学会との共同企画としてこれらの研究動向を紹介するものである。医療情報学会側は東京大学の今井が、人工知能学会側は大阪電気通信大学の古崎がオーガナイザーを務め双方の学会より演者を集い、医療情報学の立場ならびに人工知能研究の立場から、ゲノム医療領域でのAI活用、大規模言語モデル、AI倫理・法規制と国際標準化、マルチモーダルデータからの診断モデル構築に向けた展望、の各領域について解説頂く。
本シンポジウムは、以下の構成で進める。
・招待講演1:岡田随象(東京大学大学院医学系研究科/大阪大学大学院医学系研究科/理化学研究所生命医科学研究センター)より、ゲノム医学領域におけるAI活用の現状について、
・招待講演2:河原大輔(早稲田大学理工学術院)より、日本語大規模言語モデルと言語理解ベンチマークの共進化について、
・招待講演3:鄭 育昌(富士通株式会社 AIトラスト研究センター)より、「信頼されるAI」の実現にむける法規制と国際標準化の動向について、
・招待講演4:津本周作(島根大学医学部医学科医療情報学・人工知能学会長)より、マルチモーダルなデータからの診断モデルの構築に向けた現状と今後の展望について