[3-C-3-03] 歯学医療データ meets HPC & AI 基盤 ~大阪大学の事例~
Open Science, Reproducibility, S2DH, SQUID, ONION
近年、”オープンサイエンス”に向けた取り組みが活発化している。今日の学術研究では、デジタル化された研究データはストレージに蓄積され、計算機で解析・処理される。さらに、解析・処理されたデータは蓄積・公開され、他の研究者の研究データとして利活用される。このような研究データの利活用を促進させることで、研究者間の知識格差の解消、研究プロセスの再現性担保を通じて、学術研究のさらなる発展が期待される。大阪大学サイバーメディアセンターでは、スーパーコンピューティングシステムSQUID (Supercomputer for Quest to Unsolved Interdisciplinary Datascience)の導入に伴い、利用者である研究者が大容量な研究データに対して、大規模な計算資源により高性能計算(High Performance Computing)あるいは高性能データ分析処理(High Performance Data Analysis)を迅速に行えるよう、学内外の研究データを容易に収容可能とするデータ集約基盤ONIONを試験運用している。本講演では、データ集約基盤ONION及びスーパーコンピュータSQUIDを中核とするサイバーメディアセンターのサイバーインフラストラクチャの現状を紹介するとともに、そのサイバーインフラストラクチャを利活用し推進中のソーシャル・スマートデンタルホスピタル構想についても言及する。その後、講演者らが構想するオープンサイエンス実現に向けた基盤整備計画についても紹介したい。