病院間でのアレルゲン情報の共有やより高度な活用には標準的なアレルゲン用語集が必要となる。国内では、JAHIS基本データセット適用ガイドラインにおいて、食物アレルギや薬物アレルギといった、8種類の分類コードが定義されているものの、具体的なアレルゲンを含まないことから、臨床的な情報登録のニーズを満たすものではない。また、SNOMED-CTやICD-11といった国外で開発される用語集にはより具体のアレルゲンが含まれるものの、特に日本独自の食品に関する用語が少ないといった問題がある。本発表では演者らが開発してきたJFAGYアレルゲン用語集と、それを活用するHL-7 FHIR JP Core AllergyIntoleranceプロファイルについて述べる。