[3-D-1-05] 医療機関における次世代の無線通信
PHS,, Wireless LAN, sXGP, 4G/5G
1999年に802.11a/bが規格化されて以降、あらゆる場面で無線LANが使用されるようになった。高速化も著しく、最新の11axでは8.6Gbps(理論値)に及ぶ。有線に匹敵する通信速度であり、適切なセキュリティ設定が前提であるが、極めて有用といえる。そのため、大半の医療機関で無線LANが利用され、有線と置き換えが進んでいる。しかし、可搬用途ではオーダの確認やバイタルの入力等、高速通信を要しない場面も多い。近年では、低ビットレート・長距離通信を目指した規格もあり、医療機関での活用も期待される。
院内PHSについては公衆サービスが終了したため、今後部品供給や本体製造に影響を来すことが懸念される。次世代PHSとしてのsXGPは2017年に規格化され、2021年頃から製品が供給されるようになった。いわゆるプライベートLTEであり、通信帯域が拡張されている。PHSの時は1CS(アンテナ)での同時使用は3台だったが、sXGPでは1APあたり16台となっている。また、通信速度は8Mbps程度あり、大量の画像データ以外であれば実用領域である。PHSは通話のみに対し、sXGPでは電子カルテのPDA端末やビジュアルコミュニケーション端末としても使用できる。
より一層ワイヤレス化が進む中、ユースケースに応じた規格の選定、置局設計が肝心である。余裕を見越しすぎた置局は管理の複雑さだけでなく、財務面にも悪影響を及ぼす。
演者においては、sXGPの日本初の大規模導入かつ、日本初の医療機関への導入を経験した。これらの背景を踏まえ、次世代の無線通信について考慮すべき事項を述べる。
院内PHSについては公衆サービスが終了したため、今後部品供給や本体製造に影響を来すことが懸念される。次世代PHSとしてのsXGPは2017年に規格化され、2021年頃から製品が供給されるようになった。いわゆるプライベートLTEであり、通信帯域が拡張されている。PHSの時は1CS(アンテナ)での同時使用は3台だったが、sXGPでは1APあたり16台となっている。また、通信速度は8Mbps程度あり、大量の画像データ以外であれば実用領域である。PHSは通話のみに対し、sXGPでは電子カルテのPDA端末やビジュアルコミュニケーション端末としても使用できる。
より一層ワイヤレス化が進む中、ユースケースに応じた規格の選定、置局設計が肝心である。余裕を見越しすぎた置局は管理の複雑さだけでなく、財務面にも悪影響を及ぼす。
演者においては、sXGPの日本初の大規模導入かつ、日本初の医療機関への導入を経験した。これらの背景を踏まえ、次世代の無線通信について考慮すべき事項を述べる。