Japan Association for Medical Informatics

[3-D-2] 注射薬カラーラベルの検討 ~見やすいラベルをデザインする~

*西川 満則1 (1. 大阪大学医学部附属病院 薬剤部)

 医療情報システムにおいてバーコードでの患者認証などのアプリケーションは進化し普及しつつあるが、混合調製時や注射の実施時には医療従事者による目視確認に頼るところが大きく、その際のラベルの視認性を向上することは医療事故防止に貢献できる可能性がある。注射薬ラベルは一般的に面積が小さく表記できる項目にも限りがあるため表記する情報を厳選する必要がある。また、カラーラベルは印象が強く無計画に使用すると逆に間違いを誘発する可能性があるが使い方次第で適切な注意喚起が期待できるが、実情ではカラーラベルプリンタの普及もあまり進んでおらず、コストや検討時間の面からもベンダから提案される標準的なデザインを採用することが多い。しかし、ラベルは文字サイズやフォントの選択など少しの工夫で見やすく設計することは可能である。今回はより見やすく安全性に配慮したラベルデザインを目指しどのようなデザインが考えられるかご紹介します。