一般社団法人 日本医療情報学会

[3-E-2-02] データが導く病院経営

*真野 大輔1 (1. 旭川赤十字病院 事務部 経営戦略室)

 近年、病院経営においてデータ分析は必要不可欠である。データ分析を通じて、自院の経営課題を的確に抽出し、財務の健全化を図る必要がある。また、分析結果を適切に可視化し、病院幹部のスピーディな意思決定を支援する必要がある。その一方で、近年はデータが複雑化・多様化し、データ分析とその可視化には高度な技術と多大な労力を要するケースが多い。そこで、当院では2018年度にBI ツール(Business Intelligence ツール)のTableau を導入し、データ分析や資料作成において活用を開始した。BI ツールの導入により、これまでExcel 等で行っていた煩雑な作業を省略でき、可視化も簡単な操作でできるようになった。さらに、会議における「これは?」に即時に応えることが可能となり、病院幹部のスピーディな意思決定を支援することが可能となった。今回は当院におけるBI ツールの活用事例について、実際の画面も提示しながら紹介する。