Japan Association for Medical Informatics

[3-E-3-01] 電子カルテデータ半自動転記システムと有害事象報告支援への応用について

*小西 正三1 (1. 大阪大学大学院医学系研究科医療情報学/循環器内科学)

 我々は電子カルテで起動する入力フォーム(テンプレート)システムを運用してきた。テンプレートを用いることで、定型文の入力や選択肢の利用によって入力作業を省力化できることに加え、記載項目を統一化し、記載漏れを未然に防ぐことができる。また、記載内容は経過記録等の一部となると同時にデータとして蓄積・抽出することが可能となる。このような特性から日常診療や臨床研究において利用されている。さらに、検体検査情報と連携することで、任意の検体検査結果をテンプレートに引用し転記することができるようになった。さらに処方歴とも連携し、過去の処方データを半自動的に転記することが可能となり、手作業による入力の必要がなくなり利便性が大きく向上することとなった。今後は、日々の経過記録の入力支援、臨床研究での利用に加え、検体検査結果や処方データの入力を必要とする有害事象報告の作成支援にも有用となることが期待される。