Japan Association for Medical Informatics

[3-F-1-02] UMIN SSO (Single Sign On)サービスの概要

*Takahiro Kiuchi1, Tsuyoshi Okuhara1, Hiroko Okada1, Eiko Goto1, Rie Yokota1, Ryosuke Hayashi1, Tomokazu Koyanagi2, Yoshiteru Chiba3 (1. 東京大学医学部附属病院UMINセンター, 2. 株式会社日立製作所, 3. 株式会社ChibaPlanningOffice)

single sign on , UMIN, authentication infrastructure, UMIN ID, Shibboleth

【はじめに】UMIN SSO(Single Sign On)は、UMINが運用するID Provider(IdP)と呼ばれるサーバによる一度のID認証で、複数の情報サービス用サーバ(Service Provider(SP)と呼ばれる)の認証を行う仕組みである。UMINでは、UMIN IDで認証を行う2種類のIdP(一般系と症例登録用)を立ち上げ、大学、学会、研究グループ等が運用するSP用に提供している。この発表では、その概要について報告する。
【UMIN SSOの概要】UMINでは、約55万名のUMIN IDとパスワード(一般系と症例登録用の2種類)を発行済である。臨床教育用のCC-EPOC、臨床研修用のPG-EPOCの運用により、大学病院や研修指定病院の医師や医学生のほとんどがUMIN IDを取得している。UMINでは、UMIN IDの運用管理のために、本人確認、IDとパスワード発行、パスワード変更、及び関連する問合せへの対応(例えば、ログインできない等)ができるような体制が維持している。UMIN SSOでは、認証の代行の他、利用者の承認を得て、UMINで持つ属性情報(所属機関、医籍番号等)をSPに提供することも可能である。本演題登録時の主要な利用団体は、医療系大学間共用試験実施機構(CATO)、National Clinical Database(NCD)となっている。またUMIN SSOの保守のため、UMIN自身もEラーニングサービス用SPを運用している。
【考察】医学系組織において、個別にID、パスワードを管理するのは手間とコストがかかる。多数の医学系組織が、UMIN SSOを共同利用することにより、これらの大幅な削減が可能となる。また各組織のID、パスワードが在籍期間中しか使えないのに対し、UMIN IDは生涯に渡って利用できるため、利用者の利便性も高い。