Japan Association for Medical Informatics

[3-F-2] 京大病院のクラウド戦略:みんなと繋がるために

*黒田 知宏1 (1. 京都大学)

 京都大学医学部附属病院では、2022年のHIS 更新からクラウドの積極的な活用を進めてきた。クラウドの活用は、災害対策やデータ二次利用の活性化などの組織内部の問題解決だけで無く、院内と院外のコミュニケーションの円滑化にも効く処方箋である。2023年には、患者さんと病院を結ぶ患者案内システム「メディカルアベニュー」と、院外薬局さんと病院を結ぶトレーシングレポート電子交換システム「AAdE-Report」を導入しました。今後はさらに、紹介先病院が京大病院の電子カルテに直接アクセス出来る環境を提供したり、院外の医療機関との各種カンファレンスの資料共有環境を提供するなど、「みんなと繋がる」仕組みを順次導入することを計画している。本講演では、「つながる」ための京大病院のクラウド戦略について紹介する。