Japan Association for Medical Informatics

[3-F-3-03] 早期警戒システムの運用による医療者の気づきへのアプローチ

*村岡 修子1 (1. NTT 東日本関東病院 看護部)

 NTT 東日本関東病院では、全入院患者を対象とした早期警戒システムを構築し、2023年8月から運用を開始しました。本システムは、電子カルテ記録だけではなく、各種生体モニターや眠りSCAN® から、スコアリングに必要なデータを収集します。そして、収集したデータをNationalEarly Warning Score を用いてリスク判定し、リスクの程度と点数をナースコールに発報することができます。また、リスクの程度や周術期の患者割合、時間帯別発報件数などをグラフ表示できます。現在、病院全体のモニタリングはベッドコントロール担当看護師が行い、急変リスクが高い患者を発見した際は、病棟看護師に連絡し、医師の診察や重症集中ケアユニットへの移動を打診しています。
 本セミナーでは、早期警戒システムの運用と課題、そして今後のビジョンについて話題を提供いたします。