[3-I-2-02] 社会医学系専門医の医療情報領域の教材の作成
保健・医療・福祉の各領域においてICTをいかに活用するかが目下の課題であり、今後の発展のための鍵を握る。これらの各領域の組織のリーダは医師であることが多い。そのリーダはICTの特性を理解し、ICTを適切に活用した戦略が打てる必要がある。また、ICTを導入して運用する上では、企業と同じく、組織の幹部の中にCIO(最高情報責任者)を配置するのが望ましい。社会医学系専門医の医療情報領域では、共通知識では、各領域のリーダ候補者が理解しておくべき内容に設定し、サブスペシャリティーとしての医療情報専門医(仮称)を認定する場合は、将来CIOを担う人が習得すべき内容に設定するのが妥当と考える。
他の領域の専門医は、医師が担う領域の上にその専門領域が定義されるが、医療情報領域は、医師を背景とする人だけが担う領域ではないために、専門医の位置付けが難しい。医療情報領域を理解するためには、医療と情報技術の基礎的事項の理解が必要であり、その上に医療情報システムや医療情報を扱う上でのルールを理解する必要がある。情報技術を背景とする人が医療情報を学ぶ場合、情報処理技術の基礎知識は既に習得済みであり、医療の基礎知識にウェイトを置いた教育プログラムを設定すべきである。同様に、医師の場合は、医療の基礎知識は習得済みであり、情報技術の基礎知識を学ぶ必要がある。CIOは医師だけが担う役割ではないものの、その教育プログラムは、医師を対象とする場合と、情報技術を背景とした人を対象とする場合で異なっているべきである。
社会医学系専門医の医療情報領域の教育コンテンツを整備していく上で、まずは指導医間で、基本的考え方について共通認識を持つ必要がある。その上で、社会医学系専門医が共通して習得すべき医療情報領域の具体的内容を定める必要があるが、医療情報専門医が習得すべき内容と平行して検討し、整理したい。
他の領域の専門医は、医師が担う領域の上にその専門領域が定義されるが、医療情報領域は、医師を背景とする人だけが担う領域ではないために、専門医の位置付けが難しい。医療情報領域を理解するためには、医療と情報技術の基礎的事項の理解が必要であり、その上に医療情報システムや医療情報を扱う上でのルールを理解する必要がある。情報技術を背景とする人が医療情報を学ぶ場合、情報処理技術の基礎知識は既に習得済みであり、医療の基礎知識にウェイトを置いた教育プログラムを設定すべきである。同様に、医師の場合は、医療の基礎知識は習得済みであり、情報技術の基礎知識を学ぶ必要がある。CIOは医師だけが担う役割ではないものの、その教育プログラムは、医師を対象とする場合と、情報技術を背景とした人を対象とする場合で異なっているべきである。
社会医学系専門医の医療情報領域の教育コンテンツを整備していく上で、まずは指導医間で、基本的考え方について共通認識を持つ必要がある。その上で、社会医学系専門医が共通して習得すべき医療情報領域の具体的内容を定める必要があるが、医療情報専門医が習得すべき内容と平行して検討し、整理したい。