一般社団法人 日本医療情報学会

[4-E-1] あなたもNDB研究ができる

*高林 克日己1,2 (1. 鼎会三和病院、2. 千葉大学医学部附属病院)

NDB(ナショナルデータベース)はわが国1億3千万人のレセプトデータの集積という点で、世界最大規模ともいえる健康情報データベースです。しかしその価値ある巨大データベースがいまだに十分活用されていないという現状があります。昨年度の日本医療情報連合学会ではNDBでここまでできるというタイトルでNDBからどのような臨床研究が可能なのかについてのシンポジウムを開催しました。本年度はNDBデータの実際的な使用法について各ユーザーからユースケースをもとに話していただき、その課題を抽出してみようと考えています。NDBデータの利用法としては、特別抽出として自分の研究に必要な症例データを申請する方法、サンプリングデータとして外来の1%あるいは入院の10%を抽出して解析する方法、オンサイトセンターに出向いてNDBサーバと直接対話をして解析する方法などがあります。それぞれの方法を利用したユーザーに申請からデータ抽出、研究解析に至る過程での経験談をお話しいただき、今後研究を始めようとする方々の参考になることを期待しています。また厚労省のNDBの一般研究への開示対応も大きく変わろうとしています。そうした最新情報も厚労省関係者からお話しいただくことになっています。