Japan Association for Medical Informatics

[4-E-3-01] Overview of Kansai Union/Kyoto University Education Program for Digital Health Innovation (KUEP-DHI)

*Tomohiro Kuroda1, Yukiko Mori1 (1. Kyoto University )

KUEP-DHIは文部科学省が企画・募集した「医療データ人材育成拠点形成事業」の一つとして、採択された事業である。KUEP-DHIでは、次世代医療基盤や保健医療データプラットフォームに蓄積されるデータを活用し、医療データサイエンスの国際的牽引役を担えるよう、医療データが生成されてから活用されるまでの情報流の始点から終点までを確実に支え、正しく統制できる人材の育成を行うことを目的としている。具体的には、大学院修士課程レベルの学生を対象とする基本プログラムと、産官学のニーズに応じて設計された複数のインテンシブプログラムの設計および運営を通じて、医療データ利活用基盤を構築・運営できる「基盤人材」、データを適切に利活用できる「活用人材」、及び、医療データ活用の全体を律し、社会的コンセンサスの醸成する「統制人材」の育成を進めてきており、現在、以下の4コースを実施している。
・大学院修士課程レベルの学生を対象とした「医療データ取り扱い専門家育成コース」
・社会人と大学院生を対象に、課題の抽出から解決までが可能なデータサイエンティスト育成を目的とする「社会変革型医療データサイエンティスト育成プログラム:DHIEP」
・民間のニーズを 踏まえつつ、医療データの活用に造詣のある人材を育成していくことを目的とする「ビジネス特化型インテンシブコース :dot.b」
・経営戦略の企画や立案などの能力を有した医療人の養成を目的とする「課題解決型高度医療人材養成プログラム:KUMAHOPE」 本年度は「医療データ人材育成拠点形成事業」の最終年度であることから、KUEP-DHI全体におけるこれまでの取り組みと成果について報告するとともに、今年度から運用を開始した医療DX教育研究センターの取り組みについても報告する。