一般社団法人 日本医療情報学会

[4-E-3] 未来を担う医療データ取扱人材の育成
~関西広域 医療データ人材教育拠点形成事業(KUEP-DHI)の取り組み~

*黒田 知宏1、森 由希子1、山本 豪志朗1、鎌田 真由美1、齊藤 健一1、中山 健夫1、植嶋 大晃1、今西 祐意2、岩堀 敏之3、松岡 歩4、西出 悠人5 (1. 京都大学、2. 武田薬品工業株式会社、3. ヤンセンファーマ株式会社、4. 株式会社NTTデータ、5. 京セラ株式会社)

human resource development, Education Program, Digital Health Innovation, KUEP-DHI

近年の高齢化社会の急速な進行に伴う社会構造の変化および医療需要の変容を背景に、現在本邦ではICTの技術革新等を背景とした医療データの利活用による医療の質の向上が期待されている。一方で医療データの利活用を推進する人材(医療データ活用基盤を構築・運営する人材および医療データを利活用できる人材)の不足が課題となっている。 「関西広域医療データ人材育成拠点形成事業(KUEP-DHI)」は、医療データの活用基盤を構築・運営する人材や医療データを利活用できる人材を育成することを目的として、文部科学省が企画・募集した「医療データ人材育成拠点形成事業」の一つとして、2019年度に採択された事業である。「医療データ人材育成拠点形成事業」では、複数の⼤学が連携し、それぞれの強みや特⾊を活かして、医療データの利活⽤を推進できるトップレベルの⼈材を育成する拠点を形成することが求められており、KUEP-DHIでは、関西広域の12の連携校・協力校(大阪大学,京都府立医科大学,神戸大学,滋賀大学,滋賀医科大学、鳥取大学,奈良県立医科大学,兵庫県立大学、和歌山県立医科大学,関西医科大学,近畿大学,兵庫医科大学)と関西健康・医療創生会議の協力を得て,産官学からの様々なニーズに対応した医療データ人材を育成することを目指し、複数の人材育成プログラムを設計、運営してきた。 本ワークショップの前半ではKUEP-DHIで実施されている各人材育成プログラムについて、それぞれの概要や特色および現在までの取組と成果について報告する。また、後半では、実際に人材育成プログラムに参加した参加者にプログラムの評価および感想について発表頂く。最後は運営側、参加者それぞれの立場から「医療データ人材」育成における課題や今後の方向性について討論を行う。