一般社団法人 日本医療情報学会

[4-F-3-01] 施設間データ統合の目的と課題-EHRと遠隔ICUの目指すものとセキュリティー

*近藤 博史1、長谷川 高志1、高木 俊介2、橋本 悟3 (1. 日本遠隔医療協会、2. 横浜市立大学附属病院 集中治療部、3. NPO法人ICON)

Cyber Security, EHR, LTE, ISMS

中小病院のサイバーセキュリティ調査では検査機器の保守回線が非常に多いこと、また、その接続は安価なLTEが専用回線と言うことでFWなく検査機器やルータにUSB接続され、遠隔読影もFWなくhttpsサーバに接続するためサプライチェーン経由攻撃に無防備の状況がわかった。一方、医療情報システムの安全管理ガイドライン6.0版になり、ベンダーの情報開示(MDS/SDS, MDS2, SBOM)と医療機関のリスク分析に基づくISMSの考え方が重要になった。電子カルテの基盤にシンクライアント基盤、仮想サーバ基盤を導入し、EHRでもSS-MIX2とDICOM画像をセンターに統合するおしどりネットの目標とセキュリティ対策を述べる。最後に医療DXに向かってEMRからEHR+m-Healthの流れとTele-ICUとその拡張の目指すところとセキュリティを討論する。