一般社団法人 日本医療情報学会

[4-G-3-01] 次世代医療基盤法改正の効果と使い方

*黒田 知宏1 (1. 京都大学医学部附属病院)

 2023年、次世代医療基盤法の五年目改正が行われた。2018年に同法が施行された際、同法には三つの「泣き所」があるとされてきたが、今回の改正によってその内の二つが解消されると期待されている。その内、仮名加工情報の提供が可能になることに社会の視線は集まっているが、もう一つのポイントである、NDB 等の国が保有する医療情報と突合しての情報提供についても、医学研究や医療機器開発の幅を広げる大きな可能性を提供するものになると考えられる。本講演では、これらの改正の概要とその効果について概説する。