Japan Association for Medical Informatics

[2-A-1] DXへつながる途 デジタルヘルスが紡ぐ医療の未来

*Kayo Waki1,2, Yutaka Matsuo1, Yutaka Arakawa3, Yoichi Takizawa4, Munehide Matsuhisa5 (1. Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, 2. Japan Association for Medical Informatics, 3. Kyushu University, 4. Amazon Web Services Japan G.K., 5. Tokushima University)

digital transformation, generative AI, digital health

医療分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、IoTなどの技術革新によって大きな変革を迎えている。本シンポジウムでは、アカデミアと企業の第一線で活躍する専門家を招き、最新の研究成果と実践事例を共有し、未来の医療のビジョンを描く。まずは日本におけるDX領域の現状と生成AI開発の進展について概説する。国内外の動向、特に日本発の新たな価値創出の可能性について述べ、未来の技術革新が生活に与える変化や必要な政策・インフラ整備について展望する。続いて、生成AIの概要と最新動向、応用事例を紹介する。最新技術や進行中のプロジェクト、日本における生成AIの展望、産学連携によって果たされる役割や連携プロジェクトについても触れる。さらに、センサ技術と機械学習を用いた人の行動認識の応用について、情報技術による行動変容支援を目指した新しいセンサの開発からアプリケーションの実装事例を紹介する。これらの技術を日常生活で実現するためには、支えるインフラが不可欠である。クラウド技術が医療のDXに与える影響について、データのセキュアな管理と分析、医療データの統合、スケーラブルなインフラの提供などAWSの具体例、生成AIを活用した成功事例、新しいサービスや技術の開発、医療機関との連携についても紹介する。最後に、医療業界の現状の課題と期待される技術革新やトレンドについて外観し、AIを用いた診断支援システム、遠隔医療の進展、電子カルテの活用、データのプライバシー保護、デジタルヘルスの利活用、患者のエンゲージメント向上、医療従事者の負担軽減などについて具体的な事例を交えて紹介する。