[2-C-1-07] 医療情報統合ビューアシステムの診療情報管理士業務への適用と課題
HIS, HIM, viewer
【背景と目的】
本院では、医療情報企画部に13名の診療情報管理士が所属し、DPC様式1登録等の日常業務を行っている。本登録業務では、診療情報提供書、診察記事、看護情報、検査結果等を基に、ICD-10での主傷病名、入院経路や紹介の有無、体重や喫煙指数等の様々な情報を登録している。業務の特性上、電子カルテシステム、患者看護システム、PACS、検査結果システム、スキャンシステム等を同時に複数起動しており、画面間の移動や切り替え操作が多く発生している。一方で、2020年に医療情報統合ビューアシステムを導入しているが、用途の違いから、診療情報管理士は未使用であった。今回、医療情報統合ビューアシステムの診療情報管理士業務への適用を目指して、業務試行の結果と課題に対して報告する。
【方法】
2022年12月から、DPC様式1登録業務を対象とし、医療情報統合ビューアシステムの試行を開始した。実務に必要な機能を検証し、51項目の課題点が見つかり、2023年5月に、スキャン文書画面で文書種別毎に表示する機能、タイムライン画面でカレンダーから日付指定する機能を追加した。その上で、大腸腺腫に対する内視鏡治療を実施した入院日数2日の患者10名について、登録時間、クリック数、画面遷移数を、医療情報統合ビューアシステムの利用有無で比較した。
【結果】
医療情報統合ビューアシステムの利用後は、従前の方法と比較し、登録時間は36%増加、クリック数は11%増加、画面遷移数は14%減少した。
【考察】
医療情報統合ビューアシステムの利用により、複数システムを起動する操作が無くなり、画面を切り替える負担や画面遷移が減少したと考える。クリック数が増加したが、入院期間の日付指定と表示に、毎回7クリック以上操作が必要なことが分かり、文書種別毎の表示や日付操作の機能追加だけでは不十分であったと考える。現在、入院期間の指定機能を要望しており、今後の改善へ繋げたい。
本院では、医療情報企画部に13名の診療情報管理士が所属し、DPC様式1登録等の日常業務を行っている。本登録業務では、診療情報提供書、診察記事、看護情報、検査結果等を基に、ICD-10での主傷病名、入院経路や紹介の有無、体重や喫煙指数等の様々な情報を登録している。業務の特性上、電子カルテシステム、患者看護システム、PACS、検査結果システム、スキャンシステム等を同時に複数起動しており、画面間の移動や切り替え操作が多く発生している。一方で、2020年に医療情報統合ビューアシステムを導入しているが、用途の違いから、診療情報管理士は未使用であった。今回、医療情報統合ビューアシステムの診療情報管理士業務への適用を目指して、業務試行の結果と課題に対して報告する。
【方法】
2022年12月から、DPC様式1登録業務を対象とし、医療情報統合ビューアシステムの試行を開始した。実務に必要な機能を検証し、51項目の課題点が見つかり、2023年5月に、スキャン文書画面で文書種別毎に表示する機能、タイムライン画面でカレンダーから日付指定する機能を追加した。その上で、大腸腺腫に対する内視鏡治療を実施した入院日数2日の患者10名について、登録時間、クリック数、画面遷移数を、医療情報統合ビューアシステムの利用有無で比較した。
【結果】
医療情報統合ビューアシステムの利用後は、従前の方法と比較し、登録時間は36%増加、クリック数は11%増加、画面遷移数は14%減少した。
【考察】
医療情報統合ビューアシステムの利用により、複数システムを起動する操作が無くなり、画面を切り替える負担や画面遷移が減少したと考える。クリック数が増加したが、入院期間の日付指定と表示に、毎回7クリック以上操作が必要なことが分かり、文書種別毎の表示や日付操作の機能追加だけでは不十分であったと考える。現在、入院期間の指定機能を要望しており、今後の改善へ繋げたい。
