[2-D-3-01] 試料の品質管理を目的としたモニタリングシステムの開発
-MS Excelを利用した業務効率化-
ISO 20387, biobank, Quality Control, MS Excel, WebAPI
【目的】
バイオバンクの国際規格であるISO 20387認定施設では、試料および関連データの収集や保管、提供等の活動を行い、且つそれぞれの品質管理が重要視される。中でもプロセスの1つである試料の保管では、細かな温度等の条件を規定した厳しい品質管理が求められる。当施設では20台のフリーザーについて温度等測定器で記録し、記録情報を測定器メーカーのクラウドサーバに自動送信、同社提供のブラウザアプリで温度等情報を閲覧していた。しかし情報量の多さから必要な情報の一元的な表示は困難であり、また非常時に異常をすぐに把握し注意喚起する仕組みも必要であった。これらの課題を解決するため品質管理に必要な情報を一元的に視認できるシステムを開発した。
【方法】
Excelワークシートを利用し室内のフリーザー配置に合わせて罫線等でデザインを行い模式図とした。各フリーザーのセルには数式によりデータ用シートの温度等データを取得・表示させ、条件を逸脱した場合はセルが注意色になるよう設定した。同様にCO2濃度の条件逸脱時には空白セルに注意喚起する文言を表示する等設定した。次にExcel VBAからパラメタである機器情報を測定器メーカー提供のWebAPIに送信し、受信したJSON形式のデータを加工後、データ用シートに経時的に出力するよう設定した。
【結果】
ブラウザアプリの3画面7項目と比し、本システムは1画面に各測定値と計測時間を配置した。室内模式図には室温・CO2、各フリーザーは温度を表示した。その結果、フリーザー特定までの時間が15秒→2秒に短縮したと評価を得た。
【考察・結論】
フリーザー配置表示や注意色から直感的にフリーザー異常が判別できるため、保管温度上昇による試料の品質低下防止、CO2注意喚起からは安全性向上に繋がると考える。
【倫理的配慮】
本研究は温度データを扱うものであるため倫理的配慮は発生しない。
バイオバンクの国際規格であるISO 20387認定施設では、試料および関連データの収集や保管、提供等の活動を行い、且つそれぞれの品質管理が重要視される。中でもプロセスの1つである試料の保管では、細かな温度等の条件を規定した厳しい品質管理が求められる。当施設では20台のフリーザーについて温度等測定器で記録し、記録情報を測定器メーカーのクラウドサーバに自動送信、同社提供のブラウザアプリで温度等情報を閲覧していた。しかし情報量の多さから必要な情報の一元的な表示は困難であり、また非常時に異常をすぐに把握し注意喚起する仕組みも必要であった。これらの課題を解決するため品質管理に必要な情報を一元的に視認できるシステムを開発した。
【方法】
Excelワークシートを利用し室内のフリーザー配置に合わせて罫線等でデザインを行い模式図とした。各フリーザーのセルには数式によりデータ用シートの温度等データを取得・表示させ、条件を逸脱した場合はセルが注意色になるよう設定した。同様にCO2濃度の条件逸脱時には空白セルに注意喚起する文言を表示する等設定した。次にExcel VBAからパラメタである機器情報を測定器メーカー提供のWebAPIに送信し、受信したJSON形式のデータを加工後、データ用シートに経時的に出力するよう設定した。
【結果】
ブラウザアプリの3画面7項目と比し、本システムは1画面に各測定値と計測時間を配置した。室内模式図には室温・CO2、各フリーザーは温度を表示した。その結果、フリーザー特定までの時間が15秒→2秒に短縮したと評価を得た。
【考察・結論】
フリーザー配置表示や注意色から直感的にフリーザー異常が判別できるため、保管温度上昇による試料の品質低下防止、CO2注意喚起からは安全性向上に繋がると考える。
【倫理的配慮】
本研究は温度データを扱うものであるため倫理的配慮は発生しない。
