Japan Association for Medical Informatics

[2-E-3-04] 経営視点での医用画像管理の考え方 ~運用管理や新技術の導入について~

*Yuji TaTani1 (1. Asahikawa Medical University)

近年は,画像診断領域におけるAIの活用も進んできており,検査や診断補助といったその活用の幅も広がってきている.また,画像診断機器の発展や技術の進歩とともに検査画像の高解像度化や検査動画の増加といった現状がある.これらは,CTやMRIなどの画像診断機器の設置台数はOECD諸国の中でも上位を占めている1)我が国の医用画像情報の増加が顕著であったことと相まって,医用画像管理の困難さにさらに拍車をかけていると考えられる.一方で,我が国の医療機関の経営はその7割以上が赤字2)でありその経営は厳しいのが現状であり,年々その厳しさも増している.さらに,厚生労働省による医師の働き方改革の推進により人材確保や業務の効率化などが喫緊の課題となっておりその対策も求められている. 本講演では,このような状況下における新たな設備投資や医用画像管理コストの増大を診療報酬による収入面だけではなく対費用効果の観点を合わせた考え方について解説する.

1)OECD,CT scanners, MRI units and PET scanners, 2021 (or nearest year),Health at a Glance 2023  https://www.oecd-ilibrary.org/social-issues-migration-health/ct-scanners-mri-units-and-pet-scanners-2021-or-nearest-year_35dc6051-en (2024年8月7日確認)
2)全国公私病院連盟 令和5年病院運営実態調査 https://www.byo-ren.com/pdf/r5gaiyou.pdf (2024年8月7日確認)